voiceソラマドに住む人たち

interview坂本邸

坂本邸 着工前インタビュー

新築

「ゆるゆる」と楽しむのも
ソラマドの家の醍醐味

坂本佳貴さん(26)
未久さん(32)

モノトーンのコーディネートが際立つ、おしゃれなご夫婦というのが第一印象のお二人。

取材時、出産を目前に控えた奥様と、身のこなしが軽い旦那様は某市郊外で家を建てることを決意しました。

2020年5月に、いよいよ着工がスタートし、家づくりも道半ばといったところでしょうか。

今回は着工までのエピソードを終始ほんわかした雰囲気のなか、お伺いしました。

 

ありのままを見せてくれる「ソラマドの家」の
ゆるい感じが合っていた

ソラマドの家を知ったきっかけを教えてください。

 

 

未久さん家を建てたいなと、まだぼんやりと思っていたころに、インスタで知りました。オシャレだな~と思って、何度も目に留まっていたものがソラマドの家でした。大分に会社があると知って、気になってお問い合わせしたのが始まりです。

 

 

それまで別のハウスメーカーさんなどはまわられましたか?

 

佳貴さんはい。もともと家を見るのが好きで、展示場にはよく足を運んでいました。主要なところは大体まわったと思います。

 

未久さんまだそんなに本格的に家づくりを考えていないときだったからかもしれないんですけど、ハウスメーカーによっては、接客が私たちにはちょっと怖かったです。家自体はいいなってところもあったんですけど、ガンガンくるのが苦痛になって…。急かされている感じが私たちのペースに合わなかったんですよね…。

 

 

気になるお家があったんですね。

 

未久さん憧れるようなおうちはたくさんありました。展示場だから当たり前かもしれないですけどね。どれも広くて大きくて…。

 

 

それを経て、ソラマドの家にたどり着いたんですね。最初はどんな印象を持たれましたか?

 

佳貴さん一番合ってた感じですね。ゆるい感じで。

 

未久さん話で予約をした段階から、まったく押し売りもなく、「まぁ良ければ連絡ください」みたいな感じでした。

 

 

実際に足を運んで感じたソラマドの家はどうでしたか?

 

未久さん住んだらこんな感じになるのか~って思いました。

 

佳貴さん(モデルハウス)実際に住んでいるお家だったので、生活感のある風景がありのままを見ている感じで、イメージしやすかったですね。

 

土地を見つけ、いざ設計へ。
一悶着(した旦那さんのこだわりとは…?

土地はどうやって見つけたんですか?

 

 

佳貴さん土地は1年くらい探していました。自分たちでも探して、造士さんも探してくれて。

 

未久さん「いいところが出たよ~」って造士さんから連絡を受けて、自分たちで見に行ったりしましたね。今のところに決まるまでに、同じ市内でいい売地が出たんですけど、連絡を受けたのが新婚旅行に行く1週間前で(笑)。人気の場所だったみたいで早く決めてほしいと言われたんですが、見送ったことはあります。

 

 

土地はご縁ですもんね。

 

未久さんそう。「今じゃない!」って思ってその土地はあきらめたんです。それからなかなか出なくてかなり後悔しましたけど、半年後に今の物件に出会うことができました。

 

 

そこは造士さんが見つけてくれたんですか?

 

佳貴さんはい。どちらも造士さんが見つけてくれました。2回目の場所も、学校が近くにある人気エリアだったので、見に行ったその日に即決しました。

 

 

敷地の広さを教えてください。

 

未久さん敷地は100坪で、建物の面積は30坪くらいです。高台になっているところで、まわりの目が気にならない場所が気に入りました。

 

 

設計段階でこだわった点を教えてください。

 

 

佳貴さん趣味部屋ですね。自分の空間は絶対欲しくて。でも実はさんざん、もめたんですけどね(笑)。

 

未久さん結構広くとってたもんだから(笑)。「そんなにいる~?贅沢やろ!」って。ちょっとしたこもれるスペースとかだと分かるんですけど、部屋一個分だったんで(笑)。

 

佳貴さん自分のコレクションを置いたり、服やフィギュアを並べたいんですよね。

 

未久さん結局30坪の建物の中で、一部屋は趣味部屋になってしまいました(笑)。

 

佳貴さんバイクも好きなので、バイクがそのまま部屋に入るように、もう1つ玄関を作ってもらいました。

 

 

ビルトインガレージということですか?

 

佳貴さんまさにそうです。床は土間にしました。この部屋だけは死守しました。

 

 

奥様のこだわりはありますか?

 

未久さん私もちょっとした趣味部屋が欲しくて、キッチンの奥にほんのちょっとなんですが、自分のものを置けるスペースを作りました。編んだり縫ったりして小物を作るのが好きなんです。

 

 

個性的なお二人。ソラマドの家がぴったりですね。

 

未久さんそうですね。自由に設計してくれるし、全部取り入れてくれる感じが良かったです。

 

 

ビジュアルボードにはどんな要望を書き込みましたか?

 

未久さん特にクローゼットがたくさん欲しいと書きました。

 

佳貴さん収納をたっぷりとってもらいたくて。洋服も多いのでウォークインクローゼットにしてもらいました。

 

「リビングは広い」という固定概念を外して、
コストダウンを実現

設計士さんのダイスケさんの印象はどんな感じでしたか?

 

佳貴さん初対面の時も、初対面じゃない感じがしました(笑)。

 

未久さん明るい感じの人だなと思いました。とても話しやすくて、時間もあっという間に過ぎていきました。打ち合わせも雑談の方が多かったかな(笑)。

 

佳貴さんすごく楽しんで仕事をしているように見えて、この人なら任せられると思いました。

 

 

やりとりのなかで、ダイスケさんからNGが出た案とかありましたか?

 

未久さん結構ありましたよ。最初に要望を伝えるだけ伝えて、そこから予算と照らし合わせて削っていく作業をしましたから。

 

佳貴さん例えば当初、リビングは大きく作りたいと要望を出したんですけど、ダイスケさんから「なんでリビングは広くないといけないの?」と言われて、自分たちも「あれ?なんでだろ?」って(笑)。確かに広い必要があるのかな?って、考え直すきっかけをくれました。

 

 

「そもそも論」に立ち返って考えることができたということですか?

 

 

佳貴さんはい。ハウスメーカーさんのリビングって広いんですよ。そのイメージが最初から頭にあったので、リビングって広くないといけないのかなって固定概念があったんですけど、別にリビングが広くある必要ってないよねって…。

 

 

それはありがたいですよね。

 

未久さん広くすればするほど、基礎も広がりコストも上がる。不必要なものがあれば「それはいらないんじゃない?」って、その都度助言してくれました。

 

佳貴さん床暖房とかもそうでした。「サーマスラブ」という床暖房をつけたかったんですけど、半平屋みたいな造りの家には面積が広すぎてコストが上がるから、「あまりオススメできない、暖房で事足りるよ」ってアドバイスしてくれたので、自分たちも納得したうえであきらめました。

 

未久さん最初に予算の希望を伝えて、そこから削れるところを見つけて話し合って。最初は家の面積を削っていくところから始めました。

 

 

最初に出した希望価格に関しては何か言われましたか?

 

佳貴さんハウスメーカーで建てた友人たちから相場を聞いて、最初は価格は高めに設定していたんです。それを造士さんやダイスケさんにお伝えしたら「高すぎる」と言われました。オーソドックスというか、金額の目安的なものが分からなかったので、相場観を教えてもらえて助かりました。

 

未久さん家づくりって、自分たちが想像する以上の予算がないと建てられないんだろうなっていう高いハードルからスタートしてしまいがちなんですよね。

 

佳貴さんいわゆる「いい家」を造るには、高いとか安いとか自分の概念で考えてはいけないと思っていましたから「これだけ必要です」って提示されたら、そういうものなんだなと思うしかなくて。

 

 

それはありがたいですよね。施主さんからしてみると、あまり安い金額を最初から言ってしまうのもなんか恥ずかしい気もしますしね。

 

未久さんそうですね。最初は結構高めに考えていたんで、そんなにはいらないって言われて、正直ホッとしました。

 

佳貴さんきっとほかのハウスメーカーさんだとそんな助言はしてくれなかったはず…。

 

子どものために家を造る?
それとも自分たちの暮らしに合った間取りにする?

さて、これからローンが始まりますが、ドキドキしますか?

 

佳貴さん不安は別にないかな。今までも家賃は払っているので。出費に関していえば、そこまで大きく変わるわけではないと思っています。

 

未久さんやっぱり全体の金額を抑えるって、こういう部分に反映されてきますよね。月々のローンのことも視野に入れて考えておくと、日々の暮らしが楽になりますよね。無理をしない生活が送れそうです。

 

 

 

お子さんのことは考えて設計しましたか?

 

佳貴さん実のところあまり…。それよりは自分たちが長く住むことを考えて作りました。

 

未久さん子どもは最終的には巣立ってしまうから、そんなにしっかりした子ども部屋はいらないよって造士さんからアドバイスを受けました。

 

 

確かに。着工後の施主さんにインタビューさせてもらうと、だいたい子どもさんはソラマドキッチンやリビングが気に入られているようです。年頃になって部屋にこもることもあるかもしれませんが、それもほんの数年、そしたらあとは独り立ちしていきますもんね。

 

佳貴さんはい。宿題もリビングかカウンターでやる子が多いと聞きました。

 

未久さん2階は子ども部屋用に作りましたが、最終的に物置になることを見越して、仕切りもない広い部屋にして、家族の生活は1階で全て完結できるようにしています。

 

 

キッチンはソラマドキッチンを採用しましたか?

 

未久さんはい。システムキッチンを入れたのでまるっとソラマドキッチンではないですけど、カウンターはソラマドキッチンのカウンターを入れてもらいました。

 

信頼のおける人と「楽」に楽しむ、
肩肘張らない家づくり

あらためて、ソラマドの家にしてよかった点を振り返ってもらえますか?

 

 

未久さん自分たちの意見を全部取り込んでもらえたし、金額的な面のアドバイスをくれたことは大きかったですね。もっと安くしたいって、なかなかこちらからは言い出しにくいじゃないですか(笑)。

 

佳貴さんきっとハウスメーカーさんだったら、設備1つとっても高い方をすすめられたりするんだろうけど、造士さんもダイスケさんも「そっち選んだら高くなっちゃうよ」と助言してくれました。土地探しも親身になってくださって、全方面からアドバイスをくれて安心して家づくりに取り組めました。

 

未久さん私たちの中では「ふわふわ〜」っとここまできた感じです。「絶対こうしないとダメ!」みたいなことも言われることもなく…。みんないい人たちなので信頼できました。「楽」でしたね。

 

 

「楽」という言葉は新鮮ですね。

 

未久さんいろんなことを決めていくのが「苦」じゃなかった。次はいつかな~って楽しみでもありました。

 

佳貴さん楽しかったね。

 

 

楽しめた最大の理由ってなんだったんでしょうか。

 

佳貴さん僕は、すべては人で決まると思っているタイプだったから、そういう面では一番よかったと思います。

 

未久さん決めないといけないことはたくさんあるけど、私たちがやんわり頭のなかに描いていることを伝えたら、すぐ画像を見せてくれてたり、ビジュアルで提案してくれました。「こだわりが強い人=ソラマドの家」というイメージが世間には強いかもしれないけど、そこまで具体的に思い描けてなくても楽しく建てられると思います。

 

佳貴さん早く建ててほしいと急かされたり、断れない空気感を作られるのが苦手で。ソラマドはびっくりするほどそういった圧がなかった。逆に、早く建てたい人はハウスメーカーの方をおすすめしますね。

 

 

 

<編集後記>

 

「こだわる」とは、直訳すると「妥協せず譲れないこと」を指します。

 

従来の使い方は違っていたようで、「本来気にしてなくてもいいようなことが心にかかる」「気持ちがとらわれる」という若干否定的な意味が含まれていたそうです。それが近年、肯定的な意味に転じたといいます。

 

画一的な時代から、多様性を重視する世の中に移行したこともその要因の1つなのでしょうか。

「こだわる」にも人それぞれで、表現の仕方も千差万別。ソラマドの家はこだわりを持った人の集まりなことはまぎれもない事実だけど、ロジックから入るこだわりや感覚的思考から入るこだわりなど、ひとくくりではないことを今回の坂本ご夫妻のお話を聞いて知ることができました。

海でいえば凪(なぎ)のように、ゆっくりとおだやかに話す坂本夫妻の「楽だった」「ゆるゆるしてた」という言葉を拾うと、明瞭なこだわりは一見見られないかもしれません。でも話していくと確実に存在していました。感覚的な信念を造士さんやダイスケさんが「雑談」の中から抽出して、ビジュアルにされたんだな、と。具体例とかなくていい。ただ住みたいという気持ちがあれば、「こだわり」というものは絶対、誰の中にも存在しています。

 

こだわりがない人はソラマドの家は向いてない?
ちょっとハードルが高そう? 

そう感じている人がもしいたら、それはもったいない気がします。


「こんな家に暮らしたい」という想いが漠然としていたとしても、それはもうすでにあなただけの「こだわり」が心に宿っていることに、ぜひ気づいてほしいのです。

 

 

 

 ──この記事を書いた人

 

ライター/青木貴絵

大分県臼杵市在住。一児の母。さまざまな媒体の取材をするなかで、ソラマドの家と出会い、施主様の施工前と施工後のインタビューを担当する。インタビューを通して、オリジナリティあふれる家づくりやソラマドの家での暮らし方にフォーカスしていく。同じものが1つとない【スペシャルな家づくり】のストーリーをライターの目線と同時に、妻・母・主婦目線で文章に落とし込んでいる。

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