らせん階段がこだわりをつなぐ。 30坪・狭小地の可能性に満ちた家

【後藤邸】完成後インタビュー

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後藤孝史郎さん(35) ・ 後藤香苗さん(39)

瑞紀くん(5) 

 

 

「大分市内の利便性か、職場に近い立地か」。ご夫妻が悩みに悩み、たどり着いたのは

敷地面積30坪の狭小地。後藤さんご夫妻は、ミニマムで少々難しいとされる立地条件ながら、存在感のある3階建て2階リビングの家づくりを実現しました。

毎日1時間の通勤になっても、何だか以前より表情もイキイキしていました。その理由はきっと新たな「ソラマド暮らし」にあるはず。

ご家族の日常のことも交えながら新居について、お話を伺いました。

 

家づくりで最も悩んだ「どこに住む?」の着地点は、静かな住宅街

お久しぶりです、今日はよろしくお願いします。後藤さんご夫妻は、土地探しに悩まれていたことが印象に残っています。決められたこちらの場所は、とても落ち着いた雰囲気の住宅街ですね。

孝史郎さん そうなんです。新しい住宅が結構あります。周辺には公園もたくさんあるので、息子を連れて遊ぶのにも便利です。

 

シルバーのガルバリウムの外壁に、黄色の玄関扉がすごく映えています。敷地面積30坪とのことでしたので、前面道路も少々狭めな場所なのかと思いきや、道も広々としていて窮屈さもなく、狭小地という感じがせず驚きました。ところでお家が完成し、暮らし始めてもうどのくらいたちましたか?

孝史郎さん 1年ちょっと経ちました。

 

確か、ご夫妻ともに津久見市にお勤めで、お家を建てる前は津久見市にお住まいでしたよね。家を建てる際、土地探しでは大分市でもこちらとは全く違うエリアや、臼杵市なども見られたとおっしゃっていましたが、実際に決めたこの場所の住み心地はいかがですか?

香苗さん とても暮らしやすいです。あの時はとても悩みましたが、この場所にしてよかったです。

 

3階建てのお家の間取りを教えてください。

孝史郎さん 2階にリビングとキッチン、サニタリールームやバスルーム、子ども部屋が、1階には洋室1室とトイレ、ウォークインクローゼットがあります。そして3階にはルーフバルコニーを設けました。

 

玄関入ってすぐに見える、らせん階段が存在感ありますね。暮らしの中心部のリビングやキッチンも明るくて広々としているし、狭小地の家という感じがまったくありません。木のあたたかみも漂っていて、心地いい雰囲気です。

 

 

約1時間の通勤は、親子のコミュニケーションタイム。

予算や立地など踏まえた土地選びをするなかで、津久見市の職場と瑞紀くんが通う保育園への送迎について、香苗さんは当初、不安もあるとおっしゃってましたよね。

孝史郎さん 僕は独身の頃から大分市から津久見の職場に通っていたのもあり、通勤への不安はなかったですね。むしろ僕は家を建てるなら「大分市がいい」の一択でしたから。でも、妻はいろいろ不安だったと思います。

香苗さん 息子の将来を考えたら、津久見市に住むよりも大分市のほうが便利だとは思っていました。ただ、津久見市で賃貸暮らしの時は、職場まで通勤時間が5〜6分だったんです。さすがに大分市に家を建てたら、通勤時間はその10倍くらいかかると考えたら、「毎日通えるだろうか」と土地を決めた後も不安はありました。

 

そうですよね。しかし、実際に大分市から津久見市まで通う暮らしを始めて、率直にどうですか?

香苗さん それが実際に通勤し始めたら…案外、大丈夫でして(笑)。当初想像していたよりも全然苦ではないですね。もう慣れました。

 

そうなんですか⁉それは意外な回答です。ちなみにご自宅から職場まではどのくらいかかりますか?

孝史郎さん 約1時間くらいです。職場と保育園はすぐそばにあります。

そうなんですね。ご夫妻は大丈夫とのことですが、まだ5歳の瑞紀くんはどんな様子ですか?

孝史郎さん 息子も、すっかり慣れてきました。ただ、やはりまだ5歳。朝なかなか起きれなくて。どうしても、朝はバタバタしますね。

 

瑞紀くんにとって早起きはかなり大変ですよね。頑張ってますよ、本当にエライ!朝、津久見へと向かうときはご夫婦1台ずつ車に乗っていかれるんですよね。瑞紀くんは、どちらの車に乗るんですか?

孝史郎さん その日の気分で、どっちかの車に乗ります(笑)。

 

おぉ!朝から頑張る瑞紀くん選べるんですね、いいなぁ。どうですか?息子さんと一緒の約1時間の通勤は?

孝史郎さん 家を出るまでは戦いですけど、出発さえすれば息子も特に大丈夫ですね、もう慣れましたね。

香苗さん 時々、「早く車から降りたい~」とか言いますけど。わちゃわちゃ言っていたら保育園に到着します(笑)。

 

お仕事が終わってからのお迎えは?

香苗さん それはほぼ、私が担当です。

 

朝夕の通勤・登園の移動時間、親子ともにもうすっかりペースがつかめているようですね。今はバタバタかもしれませんが、振り返った時は貴重なコミュニケーションの時間だったと思い出になると思いますよ。

 

遠距離通勤になって、むしろ家事効率も暮らしの質もアップした⁉

意外にもこなせている大分~津久見への通勤・通園。とはいえ、やはり香苗さんは朝早く起きてからの仕事、退社後は保育園のお迎え、移動、さらに帰宅後も家事と大忙しだと思います。香苗さん、朝は何時に起きていますか?

香苗さん 5時位ですかね。確かに前よりは少し大変ではありますが、実は津久見に住んでいるときと起床時間が30分しか変わらないんです。

 

え、そうなんですか⁉これまた意外!しかし間に合うものですか?

香苗さん それが、できるんですよね。私たちも謎です(笑)。

 

通勤時間が大幅に増えたのにもかかわらず、うまく1日をまわせている理由って何だと思いますか?

香苗さん 家事動線がコンパクトで動きやすいのと、キッチンに食洗機を付けたのが大きな理由のひとつだと思います。

孝史郎さん 食器を洗う時間がなくなったぶん朝、かなり時短できているようですね。

 

共働き世帯にはやはり「食洗機」は強い味方のようですね。ソラマドキッチンの使い心地はどうですか?

香苗さん とても使いやすいです。すっかり私のお気に入りの場所のひとつです。動きやすいですし、キッチンから横に続く動線で、サニタリーやバスルームがあるので、料理の合間にお風呂掃除や洗濯などもでき、家事もすごくしやすいです。

 

それにしてもキッチンも、すごく明るいですよね。

孝史郎さん そうなんですよ、すごく陽が入るんです。季節によってはまぶしいくらいです。

香苗さん 多分、大きな窓を設けたおかげかもです。

 

自然光の明るさは気持ちがいいですよね。天窓もアクセントになっています。昼間の明るい雰囲気もステキですが、夜もまたムーディーな雰囲気になりそう。2階リビングならではの魅力にあふれています。

孝史郎さん はい。夜の雰囲気も好きなので、部屋の電気を全部付けない時もあるんです。ちょっと薄暗い感じがカッコよくて。バーみたいで(笑)。

 

いいですねぇ。おふたりともお酒は飲まれるんですか?

孝史郎さん はい。ほぼ毎晩、晩酌をします。夕飯食べるときに1杯飲んで、息子が寝た後にもう1回晩酌するときもあります。

 

ご夫婦で一緒にお酒をたしなむ時間も満喫しているんですね。孝史郎さんは毎日、子育ても家事も仕事も頑張る香苗さんを、どう思いますか?

孝史郎さん 本当によく頑張っているなぁと思います。感謝です(笑)。

 

香苗さんが上手に家事も仕事もこなすコツって何ですか?

香苗さん 上手くまわらないことも多いですよ(笑)。ドタドタと一日が始まり、終わるという感じです。でもさっきお話した家事動線や食洗機などの家電のチカラは大きいですね。

 

サニタリールームには衣類乾燥機もありますね。洗面の壁面のタイルの色や黄色い床も個性的でオシャレ。

香苗さん タイルと床の色も私のこだわりポイントのひとつです。洗濯は夜にすることが多いのですが、外干しではなく基本的に乾燥機で乾かします。なので洗濯機を置くスペースとは別で、乾燥機の場所も設けてもらいました。

 

やはり家事動線と食洗機、衣類乾燥機は1日をうまくこなすための重要なポイントですね。

香苗さん そうですね。あと、上手に平日を過ごすポイントといえば休日にある程度、夕飯の作り置きをすることです。野菜を切っておいたりとか、ある程度1週間の献立を考えておくとか。

 

素晴らしい…。頭が下がります。

香苗さん この家に住むようになってから料理も本当に以前よりやりやすくなったので、休日の作り置きタイムも頑張れます。

孝史郎さん 休日の過ごし方が前より効率よくなったような気がします。

香苗さん 確かに。主人も私も職場から遠くなりましたけど、以前よりも時間の使い方が上手くなったような気もします。

 

ご主人はお料理は?

孝史郎さん ほとんどやらないですね。

香苗さん なので主人には、「来週のご飯何作ろう?」って相談してプレッシャーをかけながら(笑)、献立のアイデアを出してもらっています。

 

共働きで慌ただしい中、休日の使い方は重要なんですね。でも、ふたりでお酒を飲んだりと、限られた時間も満喫していて、時間を有効かつ豊かに使っているように感じます。以前より暮らし方やくつろぎ方も変わったのでは?

孝史郎さん それはもう…かなり変わりました。暮らしの質はかなり高くなったと思います。

 

2階リビングだから身についた習慣と、間取りにとらわれない日常

ソラマドは狭小地の3階建て&2階リビングの家づくりも強みのひとつですが、実際に3階建てのお家に暮らすうえで、工夫していることや心がけていることなどはありますか?

香苗さん 自分たちにとっては当たり前のことを無意識にやっているので工夫、と言えるかどうかは分かりませんが、トイレやウォークインクローゼットが1階なので、例えばトイレに行くついでに衣類やモノを取りに行ったりはしますね。

孝史郎さん 2階で畳んだ洗濯物を1階に持って降りるときとか。衣類の脱ぎ着をなるべく効率よくやるように心がけてはいます。

 

寝室は1階ですか?

孝史郎さん いえ、今は2階の子ども部屋として設けた部屋でみんなで寝ています。

 

なるほど、2階で寝ている理由は?

孝史郎さん 1階の寝室はあまり陽が入らないので冬は寒かったのもあり、2階で寝ています。

 

1階と2階の寒暖差は結構ある感じですか?

孝史郎さん そうですね。立地にもよると思いますが、3階建ての家の特徴かもしれません。逆に夏は1階で寝る方が涼しいかもしれません。

香苗さん 気温のこともありますが、一番の理由は今はまだ息子が、自分たちの目の届く場所で寝たほうがいいかなぁと思って。

孝史郎さん 息子が小さいうちは、なるべく2階で日常が完結できるスタイルにしようと。設計の段階で1階を寝室、2階は子ども部屋に、とざっくり分けてはいましたが、あまり間取りにとらわれない暮らしでいいんじゃないかな、と思っています。

 

今は、寝室としても子ども部屋を利用して、瑞紀くんが成長したら部屋はまたどうするか、その時々で暮らし方を考えるのも、「脱・間取り」的なソラマドの家の楽しみ方のひとつですね。

 

空を見上げるルーフバルコニーは、3階建ての特権

1階から3階までをつなぐらせん階段は、家全体のアクセントになっていますね。

孝史郎さん 家づくりでプラン提案をしてくださったときに、らせん階段はオシャレだなぁと思っていたので。今もすごく気に入っている部分のひとつです。

 

2階から、さらに3階へと階段を昇った先にある「ルーフバルコニー」ですが、実際に設けてみてどうですか?

孝史郎さん 本当に作ってよかったです!とても気に入っています。昼夜問わず、3階から外を見渡せるのは気持ちがいいです。

 

実際にどんなふうに利用したり楽しんでいますか?

孝史郎さん 乾燥機では乾かせない洗濯物を干したります。それと、もう何度かバーベキューをしました。つい先日も、親や兄弟を招いてやりました。賃貸住まいのときにはできなかったので、実現できてうれしいです。

 

周囲を気にせず開放的な気分でバーベキューを楽しめたのでは?

香苗さん そうですね。バーベキュー以外にも、天気のいい日にテイクアウトしたマックを3階で食べたりもしました。外で食べるマックは、家の中で食べるのとはまた違って美味しかったです(笑)。

 

プライベート感と開放感を味わいながらのマックランチ、いいですね。

 

狭小地でも自分たちらしい暮らしは叶う。そんな発見や喜びが詰まった家

紆余曲折ありながらの土地探しからの家づくり。ソラマドさんとのやりとりも結構長かったのではないでしょうか?

孝史郎さん そうですね。トータルで1年半とか2年くらいかかったかもしれません。

 

ソラマドとの家づくりは、振り返ってみてどうでしたか?

孝史郎さん ソラマドさんを選んで納得のいく家づくりができて、本当に良かったと思っています。なんていうか、なんの差別もなく(笑)。自分たちの気持ちを汲み取ってくれました。

 

狭小地の家づくりに当初、不安はありました?

孝史郎さん 不安はなかったです。「どうなるんだろう⁉」というのはありましたけど、期待感のほうが大きかったです。

 

ソラマドでの狭小地の家づくりを検討している人にアドバイスがあればお願いします。

孝史郎さん 他のソラマドファミリーさんで狭小地でらせん階段を設けた方が、お話されているかもしれませんが、らせん階段はオシャレで気に入っているのですが家電や家具などの搬入は、やはりちょっと大変でした。

 

らせん階段を導入のご家庭で、多く上がる話ですね。

孝史郎さん 背の高い家電や家具が入らなくて。うちは冷蔵庫の搬入が大変でした。クレーン車で最初に冷蔵庫を3階まで吊り上げて、そこから業者さんたちと2階のキッチンまでおろして運んだのを覚えてます。ソラマドさんも手伝ってくださいました。

 

それはまた、かなり大がかりだったのですね。他に何か搬入で苦労したことはありますか?

孝史郎さん 家具も2階の窓のところから入れました。業者さんが、はしごを使ってひもで結んで搬入してくれたんですが、僕も手伝いました。

 

らせん階段にまつわる搬入・搬出の大変さは、事前に聞いていましたか?

孝史郎さん はい、なので窓を大きく設けてくれていました。大変でしたが想定はしていたので対処できたかなと。こういった搬入などの手間暇は、ある程度心得ておいた方がいいかもしれません。

 

ほかにも狭小地ならではのエピソードありますか?

孝史郎さん あとは…立地条件にもよると思いますが、うちの場合は、お客さんが来たときの駐車スペースの確保がちょっと大変です。何とか詰めて停めるなどして対処しています。これは狭小地の定めかもしれません。でも、そんなに頻繁にあることではないので、上手く対処できる方法を想定しておくといいと思います。

 

ちょっと不便や苦労はあるようですが、それもまた暮らしていくうちに、自分たちなりの術(すべ)を得ていけそうですね。

孝史郎さん そうですね。不便さとか大変なことは多少あっても、それ以上に暮らしの豊かさだったりワクワク感のほうが勝っているので。土地が狭くてもチャレンジできる可能性を、ソラマドさんは教えてくれました(笑)。

 

これから3階建ての住まいでの暮らしの中でいろんなエピソードがおこるでしょうし、何より瑞紀くんの成長も楽しみですね。

孝史郎さん はい。来年には小学生になり、現在の津久見までの通園生活が終わり、自分で歩いて学校へ通い始める予定です。また暮らしのサイクルが変わるでしょうし、どうなるかドキドキですが、楽しみです。

 

瑞紀くんは大分市の小学校へ、おふたりは津久見へという感じになるんですね。

香苗さん 小学校がちょっと遠いので心配ではありますが、津久見からこちらへ住み始めた時と同じで、やってみないとわからないですし。多分頑張ってくれるのではないかと(笑)。

 

瑞紀くんの成長に合わせて、家族3人のライフスタイルも、このお家を拠点にいろんなカタチに変化するのも楽しみのひとつですね。それぞれのペースを大切に、これからもソラマドライフをじっくり感じながら日々を過ごしてくださいね。

 

 

~編集後記~

 

約2年前、完成前のインタビューの際、通勤時間のことを少し不安そうに

話してくださった香苗さん。

そして今回、新居で久しぶりご夫妻とお話させていただいて、まず感じたのは

とても豊かな表情になっていたことでした。

遠距離通勤、わんぱく盛りな瑞紀くんの子育て、家事、仕事。きっとゆったりできるときなんて、そんなにないはずなのに、シンプルかつ効率的に、そして穏やかに暮らしを楽しんでいる様子に、なぜか私は安堵して(笑)、うれしくなってしまいました。

 

「植物が好きなのでこれからもっと増やしていきたいんですよね」とも話してくださった香苗さん。

ご主人や瑞紀くんとともに、しっかりとソラマドライフの楽しみ方は現在進行中のようでした。

 

「どこに住むか」にこだわった先にある「その場所でどう暮らすか」を丁寧に見つめ、紡いでいる後藤さんご夫妻。

手に入れたのは「暮らしの密度」のようなものだと感じました。お忙しい毎日でしょうが、これからもたくさん、家族のストーリーを積み重ねていってくださいね。

 

──この記事を書いた人

ライター/清祐 智絵

大分県大分市在住。媒体を問わずさまざまなジャンルの取材・執筆活動を行う。一児の母。インタビューを通じて、ソラマドの家のオリジナリティあふれる家づくりで生まれたエピソードや、それぞれの家族の暮らし方の取材を通して「ソラマドに住む」人たちのストーリーを綴っている。