自分たちが大切にしている価値や本質を見失わず、 着実に”らしさ”を追求

【岩下邸】完成前インタビュー

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岩下春香さん(27)・岩下尚喜さん(35)
茉冬ちゃん(1)

 

 

日田市にお住まいの岩下ファミリー。

同じ大分県内といえど、日田市はソラマドの事務所がある大分市から車で2時間程度はかかる、遠い地域になります。

インタビュー当日も1歳の茉冬ちゃんを連れて、遠路を駆けつけてくださいました。

落ち着きのあるお二人が、ソラマドの家に出会うまでのいきさつ、施工のこだわりについてお話を伺いました。

 

先輩オーナーが身近にいたからこそ実感できた、居心地のよさ

お二人は日田市のご出身と伺いました。

尚喜さん はい、そうです。日田はハザードマップが広範囲に渡っている地域なので、土地探しに結構苦労しました。

 

土地選びで一番重要視した点はどこでしたか?

春香さん 「災害の起こる可能性が一番低い場所」というのが職業上一番重要なポイントでした。探した土地の中では今の場所が一番ベストで、ここを逃したら次はないかなと思っていました。高台ではないのですが、川の近くではないのでひとまず安心しています。

 

どれくらいの期間、土地選びに時間を費やしましたか?

春香さん 3ヶ月くらいですかね。家探しを初めてすぐ「ここがいいな」というところがあったんですよ。それをもとに、ソラマドの家でプラン提案してもらおうと思っていたんですけど、直前で別の方に購入されてしまい、一度は諦めました。それから、造士さんにも探してもらって色々見たんですけど、自分達でお願いしていた不動産屋さんから「まだ公表前のいい土地がありますよ」と声をかけてもらって、そこに決めました。

その土地の坪数を聞いてもいいですか?

尚喜さん 敷地面積が60坪くらいで、設計した建物の床面積は30坪くらいです。

 

日田市でソラマドの家を選択されるのは、地域的に珍しいと思うんですけど、ソラマドの家を知ったきっかけを教えてください。

尚喜さん 実は日田にも一軒、ソラマドの家があるんですよ。

 

お〜! その方はどんな方なんですか?

春香さん 独身で1人暮らしをしているんですけど、彼の家にはいつも人が集まっていて。ことあるごとにパーティーをするんですよ。そこに私も主人も何回もお邪魔する機会があって。その度に「なんだかすごく居心地がいいな〜」と思っていたんですよ。

 

どんなお家なんですか?

尚喜さん ちょっと変わっていて、リビングが土間なんですよ。モルタルですかね?床暖房みたいな設備もあって暖かいんですよ。

 

それはカッコいいですね。

尚喜さん オシャレなのに居心地がいいお家なので、漠然と「建てるならこんな落ち着ける家がいいな」と思ってました。

 

なるほど。具体的にどのような点が居心地が良かったんですか?

春香さん キッチンに立つと全部が見えるところですかね。

 

ソラマドキッチンですか?

春香さん ソラマドキッチンのようなコの字型ではないんですけど、パーティーの時、みんな思い思いのところで飲んでいるんですよ。キッチンの人もいれば、土間リビングの人もいて、小上がりで飲む人もいたり…。「あ、みんなすごい楽しそうだな」ってキッチンから全体の雰囲気を見渡せるんです。

 

自分のエッセンスをしっかり取り入れた、こだわりのポイント

実際にご自分たちの家づくりで、こだわった点はどこですか?

尚喜さん 実は僕はそこまでこだわりがなくて(笑)。最初から自分の部屋があればあとは何もいらないって言っていたんで、一軒家で自分の部屋さえ作れれば、逆にソラマドでなくてもどこでもいいかなって、正直思ってました。

ご主人のお部屋はどんな感じになる予定ですか?

尚喜さん 特に特徴はないですよ。パソコンが置けるくらいの部屋です。

 

そこで、趣味や自分の時間を過ごす感じですか?

尚喜さん 今、一番の趣味は魚釣りですね。海釣りが好きです。最近釣れるのはもっぱらタイが多いです。釣ってから捌くまで自分でやりますよ。

春香さん やっぱり自分で釣った魚は最後まで面倒を見てもらわないとですね(笑)。

 

魚釣りだったら、長い釣竿とかを収納できる場所とかいるんじゃないですか?

尚喜さん そうですね。釣竿のスペースは玄関の横に作っています。

 

快適に海釣りに行けそうですね。さて、春香さんのこだわりはどこですか?

春香さん キッチンですね。基本型はコの字なんですけど、シンクの部分だけシステムキッチンを入れたんです。通常のソラマドキッチンは、スッキリしてかっこいいなと憧れるんですけど、ズボラな性格なので、収納がないとゴチャゴチャしてイラッとしてしまいそうだし、色々悩んでいました。「システムキッチンがいいなぁ、でもコの字型も諦めきれない」ということで、折衷案の組み合わせにしてもらいました。

 

分かります。結構悩みポイントですよね。でもソラマドキッチンって自由度が高いからいいですよね。

春香さん そうですね。設計士のダイスケさんも、シンクだけシステムキッチンっていうのは初めてのケースみたいなので、実際どんな感じに仕上がるのかはお楽しみといった感じです。

 

実際にソラマドの家に住んでいるスタッフのブログで擬似体験

お家自体は二階建てですか?

尚喜さん はい。玄関から土間をつなげて作っているんですけど、そこに収納スペースをしっかり取ってもらいました。

春香さん 主人の趣味部屋を隣に作っているので、釣り道具一式をその収納に収められるようになると思います。

 

奥様の趣味って何かありますか?

春香さん 読書が好きなので、リビングやキッチンで本が読めればいいかなと思っています。

 

ソラマド女性スタッフの森山さんからのアドバイスはどうだったですか?

春香さん 森山さんは本当に頼れる姉さんって感じです。森山さんは実際にソラマドの家で暮らしている方なので、「こっちの方が良かったよ」「このやり方はすごくいい」など、アドバイスをたくさんくださいますし、正直に伝えてくれるので、何かに迷っても「こっちの方がいいと思います」とキッパリ言ってくれるので信頼しています。

 

どんな相談をされたのでしょうか?

春香さん 階段のことですね。結局採用はしていないんですけど、最初はリビング階段にする設計だったんですよね。森山さんのご自宅がリビング階段だったこともあり、「暖房の効き具合とか実際のところどうなんだろう?」など、疑問に思うことを相談させてもらいました。ホームページに掲載されている森山さんのブログがすごく好きで、いつも読んでるんですよ。

尚喜さん リアルにソラマドの家での暮らしを書いてくれてます。日々の家のお手入れとか、ウッドデッキはどんなメンテナンスしてますとか、お子さんたちとソラマドキッチンでこういうことしましたとか。「例えば自分たちがソラマドの家に暮らした場合…」という擬似体験ができるというか、イメージが湧きやすくて参考にさせてもらっています。

 

将来的に考えなければならないこと。
逆に考える必要があまりない(?)老後のこと

ウッドデッキは作りましたか?

尚喜さん モデルハウスと同じようにソラマドコートがあるんですけど、うちはウッドデッキと土間の組み合わせにしました。土地自体がそんなに広くないので、土間で子どもと遊んだり、テントを作ってキャンプみたいなことをしたり、BBQとかできたらいいなぁと思っています。

 

土間部分とウッドデッキの部分があるときっと便利ですよね。

尚喜さん そうですね。全部ウッドデッキにするか迷ったんですけどね。

春香さん それも森山さんからアドバイスをもらいました。森山さんのご自宅も土間とウッドデッキの組み合わせタイプだったので、両方あるといろんな使い方ができるよって教えてくださいました。

 

1階も2階も最初から仕切っている造りにしていますか?子どもさんが大きくなるまで広くとっていますか?

春香さん まだ仕切ってないですね。2階は階段を上がったら広い空間があって、将来的に仕切ろうかなと思っています。

尚喜さん 2階の間取りは結構変更しました。将来的に部屋を分けるとすると、4.5畳ずつになる予定です。1階部分は模型をいただいた時期からほぼ変わってないですね。

 

家づくりの中で、意見が合わなかったことや苦労された点ってありましたか?

春香さん うーん。寝室を1階にするか2階にするかは結構悩みましたね。そこが一番時間がかかったというか…。

 

一昔前は2階が当たり前な感じだったけど、今はそんなこともないですもんね。

尚喜さん 歳を取ったら2階に上がるのが大変かなっていう不安があったので、1階の方がいいと最初は思ってたんですけど、いろいろプランも変更してもらいましたが面積もその分増えるので、考えてる予算的にも厳しいねってことで、諦めざるを得なかった部分もあります。

春香さん 「そもそも2階に上がれなくなるくらいって、もうきっとこの家じゃ暮らせないくらい足腰が弱ってて、施設に入ってるんじゃない?」とも説得されて。「確かになぁ」って妙に納得(笑)。

 

距離的な問題よりも、建てたい願望を優先

今の家づくりって自由度が高い分、どのメーカーさんを選んだらいいか悩むこともあったんじゃないですか?ソラマド以外のメーカーさんとか見学されましたか?

尚喜さん 結構見ました。日田市内の業者さんや大手メーカーさんも回りました。

春香さん モデルハウス、住宅展示場、完成見学会も行ったんですけど、どれも似たような感じであまり違いが分からなくて。それであればアパートと変わらないなという印象でした。むしろ私よりも主人の方があまりピンと来てなかったですね。こだわりがないと言いつつ、そういうのは嫌だったらしいんですよ。

尚喜さん せっかく建てるなら他と一緒よりも、ちょっと違うところがあった方がいいじゃないですか。

春香さん 屋根も瓦とかは好きじゃないとか、後々分かってくることもあったり。意外とこだわりがあったんだなって(笑)。

 

実際に距離は気になりませんでした?日田市から大分市って結構な移動距離ですけど、不安はありませんでしたか?

春香さん それはなかったです。実際に知り合いがソラマドの家で建てられたので、全然大丈夫でした。完成見学会にも行ったんですよね。目の前に自然の絶景が広がっている素敵なお家で。そこが決定打になったので、距離よりは「ここでお願いしたい」っていう気持ちを優先しました。

 

振り返ってみて、ソラマドを選択して良かったと思う部分ってどこでしょうか?

尚喜さん 打ち合わせを頻繁にしてくれたこと。納得いくまで対応してくれました。

打ち合わせはリモートもあったんですか?

二人 いえ、毎回事務所まで来ていました。

春香さん 他のメーカーさんから「たった3回の打ち合わせで家が建てられます」って言われたんですよ。3回で決められるのかな?と不安がよぎりました。

 

速さ重視で家を建てたい方に対する営業トークだったんでしょうね。

春香さん 早く建てたいとか、既存のものから選びたい人はそれでいいのでしょうけど、私はこだわりたいし、色々自分で決めたいタイプだったので、そのあたりを汲み取ってくれるソラマドにして本当によかったです。

 

「こういう風にしたいんです」と施主さんから言われても「それはできない」とは言わないし、逆に「やめた方がいいかもしれませんよ」と伝えて、かつ理由もきちんと述べてくれますもんね。

尚喜さん 悩んでる時に「じゃあ、こういうのはどう?」って提案してくれるから、優柔不断な性格からすると助かりますね。

春香さん 家づくりって決めることがたくさんあって、例えば色にしても「岩下さんはこっち派じゃない?」ってズバっと言ってくれるのはありがたかったですね。

尚喜さん 打ち合わせを重ねていくにつれて、僕たちの好みを分かってくれたんだと思います。

 

太鼓判を押してもらったおかげで、安心して進められた

予算はどうでしたか? 最終的に予算オーバーになったりしましたか?

尚喜さん 想定内に収まりました。おそらく1階を寝室にしないという選択が功を奏したのかなと。「ここをこうしたら増額になります」とか「減額するならここを減らせますよ」とかちゃんと言ってくれるんです。

春香さん あとは私たちの給料とか働き方で、この予算感で大丈夫なのかな?と不安に感じていたんですけど、しっかり「大丈夫」と後押ししてもらいました。

施主側からすると、初めてのことでわからないコトだらけですよね。だからこそ後押しって大事ですよね。造士さんと森山さんと設計士のダイスケさんとの連携でここまで来たって感じですね。

春香さん まさに。設計士のダイスケさんが、打ち合わせ段階で作ったシートを汲み取って、いい形にしてくれたのでよかったです。

尚喜さん ソラマドの中じゃ『普通の家』って言われるくらいこだわりが少ないみたいですよ(笑)。ダイスケさんの言葉で「まぁ、いい意味でソラマドらしくシンプルだよね」って言われて(笑)。でも出来上がったら、ソラマドコートとか、土間収納とか、私たちの生活に合った造りになってるので、こだわりがないと言いつつ、きっといい感じになると思います。

 

そこも含めて「らしさ」ですもんね。完成が楽しみです。ありがとうございました。

 

 

〜編集後記〜

どうやら家づくりの最中って、1つ悩み始めると一極集中してしまいツボにハマりがちです。「そもそも」「なぜ?」から離れてしまって、着地点を見失いがち…。
そんな時にソラマドは、施主さんを「お客様」扱いしないような気がします(いい意味で)。常に本音で向き合い、語り合ってくれます。
「そもそも、なぜそう思ったのか?」の原点に立ち返りながら、答えを施主さん自身が導き出せるよう、頭の中を整理するお手伝いをしてくれるんだと思います。

 

「営業トークで誘導する」とか「会話の主導権を握る」ような、モノやカネに溢れていた時代のセールストークは終わり、うわべの利益から脱却したライフスタイルに価値を見出す人々が増え、そんなマインドを持った施主さんたちが共鳴するように、このソラマドの家に集まってくるんだろうな、と毎回このインタビューをするたびに感じています。

 

 

 ──この記事を書いた人

ライター/青木貴絵

大分県臼杵市在住。一児の母。さまざまな媒体の取材をするなかで、ソラマドと出会い、施主様の施工前と施工後のインタビューを担当する。インタビューを通して、オリジナリティあふれる家づくりやソラマドの家での暮らし方にフォーカスしていく。同じものが1つとない【スペシャルな家づくり】のストーリーをライターの目線と同時に、妻・母・主婦目線で文章に落とし込んでいる。