ソラマド大分の木造住宅は、日本古来の在来軸組工法の数少ない欠点でもある構造柱・梁接合部の木材への切り欠き(断面欠損)を必要最小限度に抑えて、最も信頼性のある性能評価がされたメタルジョイント(専用の金物)にてボルト締め接合を行っています。木材本来の強さを残したまま、金物による強靭な接合と接合部分の「引き抜け」を防止して、骨組み全体の安定強度を実現しています。
【実際の切り欠き例】
・左木片 在来軸組工法の接合部分は切り欠き量が多い
・右木片 メタルジョイント(金物)工法の接合部分は切り欠き量が少ない
一般の在来軸組(木造軸組)工法は、木材の接合部分を切り欠きしてそれぞれを組み合わせる工法です。多い時では1本の木材に3方向や4方向から接合することもあり、木材の接合部分にたくさんの切り欠きが必要になる場合もあり、木材本来の強さが低減してしまう場合もあります。
【従来の一般的な木造住宅の接合方法】
【メタルジョイントによる接合方法】
在来軸組(木造軸組)の接合を活かしながら必要な部分に金物接合を行う事が可能なので、ソラマドの木造住宅の特徴でもある「設計の自由度」も保たれています。
【接合金物】
ベタ基礎と建物の土台はホールダウンという金物(ボルト)でしっかりと留められており、土台が基礎の上からズレないように強固に固定されています。さらに構造の強化に有効な箇所に緊結し、柱にかけられた梁を張力で下方に引き付けることにより、柱と土台の結合を強化し、地震などによって柱や土台が浮き上がらない耐震構造を実現しています。
ベタ基礎と基礎パッキン工法
ソラマド大分では、建物床下の湿気をムラなく排湿する「キソパッキンロング」を使用し、床下全周を風が通り抜け隅々までムラなく湿気を排湿させています。一般的な従来の床下換気に比べ、1.5〜2倍の換気性能を発揮し、床下換気口を設けないので、配筋の切断もなく基礎は頑丈なまま。
また基礎と建物土台が接触しないため、土台は常に乾燥状態で湿気などによる腐朽を防ぎます。
【基礎パッキン工法】
*その他、24時間換気システム/Low-e 複層ガラス(ペアガラス)/住宅瑕疵担保保険などは標準で対応しております。
万全の防腐・防蟻処理
木材を長持ちさせるためには、シロアリや腐朽菌による腐れから木材を守らなければなりません。木材を長持ちさせることは、家の大事な骨組みである構造躯体を守ることになるからです。つまり、「木材の劣化対策」をしないかぎり「構造の安定」はありえないという事なのです。
【腐朽菌による木材の腐れ】
【シロアリの食害】
建物構造の耐震性能はとても大切です。しかし、その耐震性を「長持ち」させるためには、構造躯体である木材を「腐れ」や「シロアリ」から守ることも重要なのです。
ソラマド大分では、株式会社ランベックスジャパンのご協力により「乾式防腐・防蟻処理」という方法で建物土台等の主要な構造材の劣化対策も行っています。この処理方法は、一般の処理法に比べて木材内部まで薬剤が浸透し、シロアリや腐朽菌に対して長期安定した効果があります。木材をシロアリや腐朽菌から守ることは、丈夫で長持ちする構造躯体を作るための基本であり、見えない部分だからこそ信頼性のある対策をお勧めしております。
【防腐防蟻の処理方法】