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interview吉川邸

吉川邸 着工前インタビュー

新築

粘り勝ちして獲得した土地と、
夢を叶えた斬新な設計

左)吉川貴明(よしかわたかあき)さん・会社員
右)吉川恵(よしかわめぐみ)さん・主婦
中央)吉川央将(よしかわおおすけ)くん

今日はダンディな風貌の旦那さんと、優しい面持ちの奥様、
そして可愛らしい息子さん3人のご家族が登場します。
大分市街地で土地探しからソラマドの家で家を建てるまでの、
長〜い道のりのお話です。

気づけば、5年の歳月が流れていた土地探し

家を建てる計画はいつから立て始めましたか?

 

貴明さんいつかチャンスがあったらいいなと、漠然と考えはじめたのが5年前でした。僕の職場がJR大分駅周辺だったので、ざっくりとですが僕たち家族の拠点をそこに置けたら理想だなと思っていました。
同時にソラマドの家にも土地探しの相談はさせてもらっており、いつか見つけてくれたらいいな、というくらいの気持ちでいました。

 

 

JR大分駅界隈の土地は人気で金額も高いですし、ためらいはなかったですか?

 

貴明さんいや〜、至難の技でしたね(笑)。 僕の仕事は、土地や不動産の情報がすぐに入るような業種でして。エリアもJR大分駅周辺を担当していたのにも関わらず、5年間ずっと探していましたけど、なかなか見つからなくて。途中、マンションの情報も入ってきていたのですが、最初からマンションは考えていませんでした。
なんとか土地を見つけたいなと思っていたら、最後の最後にソラマドさんがいい物件を見つけてくれました。

 

 

 

この土地にたどり着くまで、めぼしい土地の候補はいくつかあったんですよね?

 

貴明さんそうですね。自分のなかで決めていた候補のエリアはソラマドの造士さんにお伝えしていたんですが、この土地はその中のひとつでした。JR大分駅周辺エリアで道路から一歩入ったところ、周りに家がなくて、緑が多くて、風が通り抜けるところで、ロケーションがいい「究極の場所」と思えるところを探していました。

 

 

正直、絶対ないと思われませんでしたか?

 

貴明さんそうでしょ、それでも見つけてくれたんで。もう即決!
5年間の間、ずっと探していましたが、駅ビルができる前からJR大分駅周の地価って大変な坪単価で、それこそバブルの絶頂でしたから。にも関わらず、今みたいな条件で家探しをお願いしていました。ソラマドの家だったら、きっと奇跡的に見つけてくれると信じてました。

 

 

勝因は「諦めなかった」ことですね。

 

貴明さん言いっぱなしていた感はありましたけど(笑)。
ただソラマドを信頼していたので、希望は持ち続けていました。おそらくですが「家は周りに密集していていいし、緑も見えなくていい、ただJR大分駅周辺であればいい」って条件だったら、きっと造士さんは探してくれなかったと思います。

 

 

造士の家づくりのコンセプトは【突き抜ける】こと【究極であること】ですから、不可能な条件を聞けば聞くほど俄然、燃えるタイプなのをよくご存知で(笑)。

 

貴明さん最初に造士さんが僕に言った言葉は「そんな土地、あるわけない」でした(笑)。「そんな土地があったら僕が住みたいです」っておっしゃってましたからね。でも、そういいながらも目には闘志がみなぎっていました(笑)。

 

 

 

他のハウスメーカーさんには見学や相談に行かれたことは?

 

貴明さんまったく(行きませんでした)。ハウスメーカーさんの家を見学する機会もあったのですが、「住むためだけ」の家はイヤだった。住むだけだったらアパートでもいいと思ってますから。家を建てるスタイルや価値観が一番近かったのが、ソラマドの家でした。

 

 

ようやく手に入れた土地、どんな土地ですか?

 

貴明さん立地はすごくいいんですけど、狭小変形地なんです。
実は2017年の年末くらいに一度、造士さんが「この土地買いませんか?」って提案してくれたんですよ。おもしろい土地だったので即決したかったんですけど、一応妻に相談しますって持ち帰ったんですね。それが金曜日、そして翌日のお昼に電話をしたんです。「いい土地なので買います」って。そしたら「もう売れた」って返答が…。

 

恵さん売り出して何時間かですぐ買い手がついたみたいで。もう本当にショックで…。

 

 

 

みなさん狙ってますもんね。それにしても早い展開…。

 

貴明さんそれから3ヶ月くらいして、あの土地が買えるかもって連絡がきたんです! 前の人が(設計プランで)建てきれなかったと。お金が借りれないとかではなくて、設計ができなかったようでした。

 

 

さらに予想外の展開…! 設計ができない家ってあるんですね。

 

貴明さん狭小・変形地のうえ、崖条例っていう問題があって。山側に段差があるんです。その段差が大分県の崖条例に該当する段差で、その条例規制をクリアするために、例えば家を崖から2m以上離さないといけない、とかがあるんです。そうすると家の土地が残り2mしか取れなくなっちゃうんですよ。 造士さんはそれを回避するための対応策も考えてくれて、その上で住宅を建てられるからと背中を押してくれました。

 

 

 

前にこの土地を買った人は、その崖条例に引っかかってしまったんですね。

 

貴明さん普通にその条例をクリアするとなると「擁壁を建てないといけない」とか「鉄筋コンクリート造で構造を設計する」とかの方法になるんです。つまり家の壁を擁壁代わりにするというプランが上がったんですが、めちゃめちゃコストがかかる。現実的にはかなり厳しいな、、と思っていたら、造士さんがその後すごく調べてくれて。地質や地盤に詳しい専門家に入ってもらったらクリアできるかもしれないと。この崖は大丈夫だという、地質と地盤の専門家による意見書がとれたらいけるかもしれないと教えてくれました。

 

 

無事にクリアできたんですね。

 

貴明さんはい。それが見事的中して、ようやく家づくりがスタートしました。
それからはダイスケさん(設計士:井内大輔)にも入ってもらいました。 これさえクリアになれば、ソラマドの家と僕たちの価値観はピッタリなので、今ではトントン拍子で進んでいます。

 

 

住宅メーカーさんの設計には惹かれませんでしたか?

 

貴明さん最近の住宅メーカーさんの家って機能的ですよね。でも機能的「過ぎる」んです。自分としては、家が機能的になり過ぎると、家族の幸せや満足度が薄れていく気がして…。

 

 

 

機能的=家族の満足度、とは考えなかったんですね。

 

貴明さんそうですね。何もしなくても簡単に生活できてしまえそうで。それよりむしろ、少し生活感があるような家の方が、住み手の価値観を自分たちで創っていけるような気がするんです。そんな価値観がソラマドの家とは、ぴったり合致しました。

 

 

生活感がある家って具体的にどんなところですか?

 

貴明さん今風の床って、ワックスですぐにピカピカになって掃除も楽ですよね。でもこの床(モデルハウスの無垢の床を指して)って経年変化がけっこうある素材なんですけど、僕はこれがいい。なんかそういう価値観がぴったりでした。

 

 

ちょっと不便を感じても、自分たちで創りあげていくみたいな…。恵さんも同じ考えですか?

 

恵さんそうですね、同じですね。もちろん手入れも大変ですけど、それも一緒に楽しめるような家が好きですね。

 

 

吉川さんのその価値観ってどこから来てるんでしょう? 機能性って結構皆さん重要視される部分なのに。

 

貴明さんたぶん規格にハマった家で育ってないからかもしれませんね。実家は大工さんに建ててもらったんです。いわゆるハウスメーカーの家じゃないので、大工仕事を活かしたこだわりのある家だったからかもしれません。

 

 

なるほど。この価値観になったのには、育ったお家にルーツがあるわけですね。

 

貴明さんだから家を建てるなら、絶対外せないものが僕の中にあるんです。それを伝えたらだいたいの専門家さんからは「難しいですよ」って言われるんですけどね。でも造士さんはそうは言わなかった。

 

 

絶対外せないものとは? 具体的に教えてください。

 

貴明さんさきほど言っていた、緑が見えて、風が通り抜けて、道路から一歩下がった場所っていう、中心部で探すには究極とも言える条件のことです。
そして見つかったのが、普通の人が普通に見れば、ただの古い小屋のある空き地にしか見えない小さな変形地だったんです。

 

 

造士が「狭小地+変形地+敷地内レベル差+崖条例という超絶サディスティックな条件」と言っていた土地ですね。

 

貴明さんはい(笑)。あの土地を見て、さらにまた絶対外したくないものが生まれまして(笑)。それが「屋上」でした。あの土地を生かせるのは「屋上」だと思ったんです。屋上でいろんなことができる家にしたい。でも住宅の構造上、耐久性やメンテナンスの課題が出てくることを考えると「やめた方がいい」って絶対言われるんですよ、誰からも。でもソラマドの家は、その数ある問題をいかに軽減できるかを考えてくれたんです。

 

 

屋上ですか! それはまた夢が広がりますね。

 

貴明さんあの土地の目の前が公園になっていて。知る人ぞ知る桜の名所なんです。桜の時期に屋上でBBQができたら最高じゃないですか! 誰にも邪魔されず桜を愛でながら肉を焼いて、みんなでワイワイしながら、ワイン片手に飲みたいんです。

 

 

 

憧れですね!

 

貴明さん「どうせ住むなら」という価値観を家に持ちたいんです。寝て起きて生活して、いつの間にか子どもが大きくなるだけではなくて、家族が家とともに成長できるような、楽しめる空間にしたいんです。

 

 

まさにソラマドの家も同意です。

 

貴明さん僕は映画を観るのが好きなんですが、プロジェクターで鑑賞したい。それも叶えてくれる予定です。白い壁にスクリーンを落としてもらって、お酒を飲みながら映画を観る。桜の時期になったら、夜は屋上でテントを張ってキャンプをする、そういうことに幸せを感じるんです。

 

 

キャンプ体験、いいですね〜。

 

恵さん子どもが生まれるまでは、2人でよくキャンプに行っていたので。遠出していたのを中心部(家)に切り替えて、緑に囲まれた屋上でテントを張りたくって。

 

 

 

素敵ですね。恵さんの要望はほかにありましたか?

 

恵さん今住んでいる家のキッチンは開放感がないので、ソラマドの家のような開放的なキッチンに憧れています。ソラマドのキッチンには一目惚れしました。
もう1つは、窓から外を眺めながら読書ができるコーナーがほしいとオーダーしました。家事や育児がひと段落した隙間の時間に読書がしたくて。

 

 

ソラマドの家のキッチンは特徴がありますからね。ちなみに弊社のホームページを最初に見たとき、どんな印象を持ちましたか?

 

恵さんシンプルでミニマムな感じが好きだったので、サラリと受け入れられました。ここで建てられるんだという率直なうれしさが込み上げてきました。

 

 

打ち合わせはもうスタートしています。家の模型ももうすぐできると思いますよ。

 

恵さんあれが欲しくて!! 楽しみです!

 

 

 

毎回打ち合わせは時間が足りないくらい盛り上がっていると聞きましたが。

 

貴明さんまず自分が盛り上がると、造士さんとダイスケさんがさらに盛り上がっていくというのがここ最近の定番スタイルです(笑)。
2人が立ててくれたプランが、もうド・ストライクで…。僕が伝えたキーワードに対して、びっくりするようなことを「バーン!」と見せてくれるんです。

 

 

「この要望はちょっと難しい」って言われたことは?

 

貴明さん「できない」って言葉は言われないですね。さらに上をいくプランを立ててくれるから。ここまで面白みのある家にプラン設計してくれるとは正直思わなかったので、すごくありがたいです。
屋上しかり、桜を見たい、風を通したい、家族が常に一緒にいられるようにしたい、パントリー、納戸、読書スペースがほしい…。希望することを全部入れてくれました。
それどころか「こっちのプランの方が面白くないですか?」って提案してくれたり。感動ものでしたね。

 

 

ずっと気になっていること聞いていいですか。貴明さんの年齢から考えると、住宅ローンを組むことにためらいはありませんでしたか?

 

貴明さん人生設計をするなかで、60歳で定年退職と考えると住宅ローンも払い終わって、あとはゆっくり老後の生活を…って考えなくもない。でもそこを考え始めるとたぶん家って建てれないですよね、実際に。
かろうじて私は実家があるので、もし失敗してもなんとかなるかなと思っています。もし収入的にどうしても払えなくなっても、今のこの場所でこの家だったら人に貸すことも可能だろうし、いずれにしても将来、息子がこの家の価値を使って彼の好きなようにやってくれれば、それはそれでいいと思っています。

 

 

 

最悪の場合、家の価値を利用して運用することも可能ということですね。

 

貴明さんはい。住宅ローンを抱えるという漠然とした不安に苛まれるよりも、僕はこの家で家族3人で生活をする10〜20年間の価値の方に重きを置いているので。

 

 

実際に子どもと一緒に住める時間って短いですもんね。

 

貴明さんよくソラマドの家で聞くのが、住宅ローンをどう捉えるかという話。住宅ローンを払うためだけに生活をするというイメージを払拭する考え方なんですけど、賃貸に住んでて、月に1度、外食をして1人3000円程度払う、さらにそこに行くまでのガソリン代やら諸経費を考えると、その外出の際に発生する支出を使わずに、家のなかで好きなことができるような理想の家を建てて楽しむ方が人生得するんじゃないか? という発想。僕も同意です。

 

 

なるほど。お二人はキャンプがお好きだと聞きましたが、その発想はそれに近しいですよね。旅館に泊まれば美味しい料理やふかふかの布団が用意されているけど、キャンプって自分たちですべて準備しなければならないけど、その「あえての手間」を楽しむ、みたいなところがありますから。

 

恵さん面倒だけどそこに楽しさがあるっていうのは、これからソマラドの家に住むってことと共通するかもしれませんね。

 

 

 

では、これから家を建てたい、でも悩んで二の足を踏んでいる方にアドバイスするとしたら?

 

貴明さん建てたいのであれば、ぜひ建てた方がいいと思います。「やらなくて後悔するくらいなら…」ってよくいうじゃないですか。自分は45歳で住宅ローンを組むことになりましたが、きっとこれが最後のチャンスなんですよね。
家を建てることを諦めて、2年後にやっぱり建てとけばよかったって後悔したくはないし、今のところそれに代替する価値観を持ち合わせていないから、勢いよくポンッといけたんだと思います。
不安になるときって不安要素のほうが大きいから、たぶん本気で家を欲しくないときなんです、きっとまだ。
本当に家を建てることに幸せを見出したときには、一歩踏み出せるのかなと思います。一歩踏み出せないという人は、まだ他のことに幸せの価値観を持っているんだろうなと思います。

 

 

なるほど。その心理、よく捉えていらっしゃいますね。

 

恵さんうちはどこにも行かなくていいからその分、住む家を快適にしたいという点が夫婦で一致しているんです。旅行やキャンプに行かなくても、屋上で桜を見ながら、美味しい肉とワインを味わって、眠くなったら下に降りて寝るっていうことに価値観を見出しているんです。

 

貴明さん建てたいと思うんだったら、建てたときのことを想像して
前へ一歩踏み出すのがいいと思います。世界が変わると思います。

 

 

最後に、これから着工ですが、ソラマドの家に期待することを教えてください。

 

恵さん私は新築の家に住むのが初めての経験なので、とても楽しみにしています。

 

貴明さん妻は「自分の人生で新築に住めると思ってなかったからうれしい」なんて言ってくれるんです。嬉しいじゃないですか。

 

 

 

それはもう旦那さん冥利に尽きますね〜。

 

貴明さん父ちゃん頑張る!みたいな気持ちになりますよね(笑)。ソラマドの家は、家族が楽しみにしていることや、人生でやりたいことをうまいこと盛り上げてくれるものだと信じています。あとは僕たちが突っ走るのみですね。

 

 

 

【編集後記】

家を建てないという人生も選択の余地にいれていたという、吉川さんファミリー。そうなったときは、また次の人生プランを組み直そうと考えていたそうです。

この土地と家との出会いは、まさに運命だったといえるでしょう。 旅行やキャンプをすることが夫婦の共通の楽しみであり、人生の余暇を楽しんだ30代、そして家族が増えた40代に突入し、家で快適に楽しむことに価値を見出す方へスライドしていきました。

 

「家族で過ごす」というかけがえのない時間を最高の価値であるとみなし、その限られた時間の密度を濃くすることこそが、これからの家族に必要なことだと決意した吉川さんファミリー。
たくさんのストーリーが生まれる家は、いつか同じ価値観を持つ息子さんに自然と受け継がれていくのでしょう。

 

家を建てることは、人生を設計すること。
家とともに紡がれていく家族のカタチを作るお手伝いができることが、ソラマドの家のなによりの願いなのです。

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