voiceソラマドに住む人たち

interview海原邸

海原邸 完成後インタビュー

新築

「普通と違う」にこだわり、
「遊び」を愉しんだ家

ソラマド大分-施後前-海原邸

海原 夕輝さん(ゆうき)さん(30)
藍(あおり)さん(31)
月(るな)ちゃん(2ヶ月)

結婚を控えるなか、同時進行で始まったソラマドの家づくり。
約2年の歳月を経て思い描いていた住まいがようやく完成しました。

「とにかく遊びがいっぱいある家を」と、おふたりのアイデアやセンスが随所に盛り込まれた空間は、ある種いい意味で「ソラマド感」をくつがえした家。

「人と違う家にしたい」という想いにあふれた、家づくりのエピソードを伺いました。

人生の大きな変化とともに、
お互いができることを考えた

家づくりを始めたころは、確かご結婚前でしたよね。その後ご結婚され、昨年夏に念願の新居が完成し、さらにお子様も誕生されて! 結婚、新築、出産と幸せなこと盛りだくさんな年だったのでは?

 

藍さん そうですね。人生でかなり変化の多い年になりました。

 

夕輝さん 実は今、僕は娘が生まれたのを機に、今年の1月から半年間、育児休暇をとっています。なので今年の1月から半年間、仕事はお休みして育休の真っ只中です。(と、旦那さんが手際よくお茶を淹れてくださる)

 

お茶を淹れる夕輝さん

 

 

すでに主夫業も板についているご様子ですね。夕輝さんが育児休暇を取得することは、かねてからおふたりで計画されていたのですか?

 

夕輝さん 妻はフリーランスでWebマーケティングの仕事をしていますが、出産のため仕事を昨年末で一旦ストップし、春頃には再始動したいとは話していました。ただ妻1人で、自宅で仕事と家事と子育てができそるかどうかは、実際に生まれてから考えていこうか、とは話していました。

 

いろいろと考えた末、妻はリモートワークで仕事をしていて、Web会議なども多々あるので、娘の面倒をみながらというのは、さすがにしんどいだろうなぁと思い、思いきって半年間の育児休暇をとることにしたんです。

 

赤ちゃんを抱っこして質問に答える夕輝さん

 

 

出産前に藍さんの仕事のことも考えながら、上手くリレーできるよう、子育てや働き方も考えてのことなんですね。夕輝さんの優しさですね。

 

藍さん ホントに、ありがたいです。

 

 

現在・過去・未来。
各階にコンセプトを設けたユニークな住空間

新しい住まいでの暮らし、どうですか?

 

藍さん  家を建てる前は賃貸マンション暮らしでしたが、もう劇的に生活が変わりました。住み心地が良すぎて・・・。ここへ引っ越したばかりの頃は自分の家なのに、快適すぎてちょっと緊張しました。

 

夕輝さん 以前は休日とか、結構妻は外出したがっていたんですよ。家にいても楽しいことがあんまりない、って感じで。でもここに住み始めてから、家の中で一日過ごしていても、苦じゃなくなったみたいです。

 

藍さん あまりに家が心地良くて、幸せすぎます(笑)。

 

 

窓の大きさとか光の入り方とか、すごくいいですよね。

 

リビング上部の窓

 

藍さん 窓越しから自然光がたくさん入って。昼間は照明がいらないくらい明るいし、冬も暖房がいらないときもあるくらいです。明るいし温かいし、すごく居心地がいいんです。

 

夕輝さん 以前は狭い空間で、一日中家から出ずリモートワークしていたから、健康面も心配でした。

 

藍さん かなり「クオリティ・オブ・ライフ」が上がりました。

 

 

光が差し込むリビング

 

 

間取りを教えてください。

 

藍さん 3階建てで、1階がリビングと洗面・浴室、あと玄関のすぐそばに納戸のようなスペースを作りました。2階はウォークインクローゼットとフリースペースでしたが、今は寝室にしています。そこから渡り廊下とバルコニーを抜けると、奥に和室があります。3階はいまのところフリースペースと、もう1つバルコニーがあります。

 

家づくりするなかで、デザインがごちゃごちゃになるのがイヤだったので、各階ごとにコンセプトを決めたんです。

 

 

そうでした!そのコンセプトについて詳しく教えてください。

 

藍さん 1階は「現在」をコンセプトに、モダンなデザインにしました。2階は「過去」。和室もあるから、ちょっとオールドテイストなイメージにしています。3階はバルコニーからの眺めもよく開放的なので「未来」、という感じです。でも1〜3階まで同じ壁紙で繋がっていていて、家自体がまとまっている感じにしました。

 

 

1階で「今」を過ごしつつ、時には2階の和室にこもって「過去」を振り返り、さらに3階で「未来」に思いを馳せる・・・。各階ごとに遊び心を盛り込んでいるけど、デザインには一貫性をもたせている発想が面白いですね。

 

夕輝さん 「過去は必要なのか?」って感じですけどね(笑)。

 

 

「狭小変形地」を感じさせない、
開放感たっぷりなくつろぎの空間

ソラマドが得意とする「狭小変形地」の縦長な土地ですが、お家の中は窮屈な感じはまったくなくて外からの見た目より、かなり広々とした感じがします。

 

藍さん 敷地面積は35坪と狭いですが、めいっぱい敷地を使った造りになっています。天井が高いので、リビングは特に開放感があるかもしれません。

 

リビングを見る藍さん

 

 

「狭小変形地」に抵抗を感じる人もいらっしゃるのですが、その点はどうですか?

 

夕輝さん 何の抵抗も支障もないです。むしろ「広さ」ってそんなに必要なのかなって。真四角だから効率的とは限らないと思っていたので、とても満足しています。

 

藍さん ソラマドさんの設計力、すごいですよね、感動です。

 

 

新たな生活の拠点として選んだ別府市ですが、立地や利便性はどうですか?

 

藍さん ふたりとも別府出身ではないですが、海も山もあっていい場所で、ここにしてよかったです。ふたりとも海外旅行が好きなので国際色豊かな町の雰囲気も好きだし、子育てにもいい場所だと思っています。

 

あと私自身、あまり静かすぎる所に住んだ経験がなくて。ここは中心地のわりに静かだし、時間帯によってはほどよく車や人通りもあって、ちょうどいいです。

 

夕輝さん 3階のバルコニーからは海も見えるし、クリスマス時期には、家から花火も観れました。

 

ベランダの眺望

 

 

現在は育休中ですが、通勤などはどうですか?

 

夕輝さん 今は育休中で通勤はしていませんが、職場は大分市なので電車通勤です。うちから別府駅にも近いので、大分市内までの通勤も全然苦にならないですね。

 

 

流行ではなく、
自分たちの直感とオリジナリティを追求

家の各所にこだわりはあると思うのですが、家づくりで大切にしてきたことはどんなことですか?

 

藍さん 着工前からずっとお伝えしてきたのはとにかく「遊びをたくさん入れてください」ということでした。

 

最近の家づくりでは、使い勝手を重視したり、ミニマムな家づくりが主流だとは思うんですけど、私たちの場合は流行にそった家づくりではなくて、オリジナリティと遊び心をたっぷりと取り入れたくて。クリエイティブな発想ができるような家にしたかったんですよね。

 

遊び心ある、渡り廊下の手すりにつけた惑星のオブジェ

 

 

「遊びを取り入れる」って面白そうですが、ソラマド設計士のダイスケさんなど作り手側からすると、少々気合の入るオーダーだったかもしれませんね。

 

藍さん そうですよね。「遊びって、何だ??」って感じだったかもしれません。

 

夕輝さん 僕たちも、それなりのコストはかかることは覚悟してお願いしたので、「お互い頑張りましょう!」みたいな話はソラマドさんとさせてもらったと思います。

 

藍さん 家の模型も最終的に3個作ってもらいました。でも2回目のプラン提案のときには家の外側に関しては、ほぼ決まりました。打合せを重ねるたびにソラマドさんからの提案には、感動しましたね。

 

家の模型3個

 

 

内装など細かい部分はスムーズにすすみましたか?

 

藍さん いや、室内の細かいデザインとかにはメチャクチャこだわったので、いろいろリクエストしました。多分、かなりうるさかったと思います(笑)。

 

笑う藍さん

 

 

インテリアのセンスも個性的で素敵ですね。これはどちらのセンスですか?

 

藍さん ほぼ私ですね。建築の雑誌とかも好きで読んだり、元々少しデザインの勉強をしていたこともあって、いろいろ考えながら家づくりにとりいれていくのはすごく楽しかったです。

 

インテリアについて質問するライター

 

 

おふたりそれぞれ、お気に入りの場所はどこですか?

 

藍さん キッチンかなぁ。すごく使い勝手がいいし、料理がすごくしやすくなりました。キッチンのテーブルは木製ではなく、「ビールストーン」という素材を使っているんですけど、石の配合を水色やオレンジ系などの石を配合してオリジナルを作ってもらいました。

 

テーブルの素材

 

 

独特の質感と色合いですね。こういう素材を使ったソラマドの家、初めて見ました。

 

夕輝さん このテーブルの製作は左官職人さんにお願いしたらしいのですが、前例がなかったらしく手探りでやってくださいました。納得のいく色みになるまで直していただいて、3回ほど仕上がりのサンプルをやり替えてもらって、ようやく希望のテイストに仕上がりました。

 

藍さん あと、私は2階の和室も好きです。全てから遮断される感じがすごく気に入っています。友達や家族などが泊まりに来た時は、客間としても利用しています。和室を作っておいてよかったなぁって思います。

 

夕輝さん 僕は2階のウォークインクローゼットが気に入っています。洋服がすごく好きで、よく利用している大分市内のセレクトショップを参考につくってもらいました。賃貸住まいのときは、服をぎゅうぎゅう詰めで収納していたので。ストレスなく収納できるスペースが欲しいとずっと思っていたので、うれしいです。

 

クローゼットについて語る夕輝さん

 

 

型破りな発想を受け止め、
カタチにしてくれたソラマドの提案力

ソラマドさんとの家づくり、振り返ってみるとどうでしたか?

 

藍さん すごく楽しかったです!ミーティングが毎回、楽しみで楽しみで。

 

楽しそうな藍さん

 

 

夕輝さん 一番最初に造士さんにお会いした時、まずラフな格好でスーツを着ていないという段階で、面白そうな方だなぁという印象でした。それこそ「型にはまらない考えを持った人なのでは?」と。きっとソラマドさんなら自分たちの思う「遊びがたくさんある家」というのを理解してもらえるんじゃないかなって。

 

藍さん ソラマドさんってキャラクターに合わせて家を作ってくれるというか、暮らしを大前提にした家づくりをしてくれる考えに、すごく共感できたんです。あとは造士さんとのフィーリングも大きかったです。いろいろワガママなリクエストもたくさんしたので、苦しませてしまったかもしれないですが(笑)。結果的には大満足な家を作ることができました。

 

家の外観

 

 

「こうあるべき」ではなく、
新しい暮らしを自分たちのスタイルで愉しむ

新たな住まいでの暮らし、初めての子育てがまだ始まったばかりですが、夕輝さんの育休中に、藍さんはWebマーケターのお仕事を再始動される予定ですか?

 

藍さん その予定です。子どもが生まれる前は、産後すぐにでも働きたいと思っていましたが、実際に生まれたら少しその気持ちは落ち着いた感じです。正直今は、プライベートを優先したいという気持ちもあるかな。でも、仕事をしたいという気持ちは変わらないので、主人の育休中に、徐々に整えて頑張っていきたいと思います。

 

夕輝さん 期間限定の、大黒柱チェンジを楽しみたいと思います(笑)。

 

 

旦那さんがずっと自宅にいて、家事も子育ても手伝ってくれての仕事復帰。なかなか貴重で面白い半年間になりそうですね。

 

藍さん いや〜絶対ケンカしますね。今まで家にこんなに長い時間いるのは初めてですから。ケンカして腹が立ったら、和室に逃げますね(笑)。

 

笑う藍さん

 

 

最後にこれから、家で楽しんでみたいことなどあったらお聞かせください。

 

藍さん せっかくベランダも2つあるので、子どもの成長とともに遊べる環境をつくりたいです。芝生を敷いて小さなプール出してあげたりとか。あと、クリエイティビティをはぐくんでいきたいなと。リビングの壁の一部にはアクリル素材を貼り付けていて、水性マジックで自由に文字や絵を書いて消せるホワイトボードのようなコーナーもつくりました。2Dでも3Dでも使える空間はたくさんあるので、壁が汚れても、床が傷だらけになっても、私たちはそれで全然いいと思っています。そうやって思いっきり自由に遊んでほしいです。

 

 

夕輝さん 僕はこの先の人生でそんなにない育児休暇という時間を家族のために、有効に、思いっきり楽しみながら過ごしていきたいと思ってます。

 

 

赤ちゃんに微笑みかける二人

 

 

 

 

~編集後記~

自由で斬新な遊びたっぷりな、海原邸。

 

遊ぶことを恐れず(むしろ、めいっぱい楽しんで)、自分たちのセンスや直感を大切にし、住まいに反映している海原ご夫妻に、少々「石橋を叩いて渡る」タイプの私は、うらやましさと憧れを感じました。

 

その一方で、ただやみくもに面白さだけを追求するのではなく、「結婚するタイミングで家をつくりたい」、「なるべく早い時期にローンを組みたい」「リモートワークや子育てを考えて、より良い環境をつくりたい」など、家族それぞれを想う気持ちと、将来の人生設計もちゃんと考えた家づくりをされていたように思います。

 

ブレない自分たちらしさをもつご夫妻らしく、毎日を「遊ぶ」楽しさと喜びを感じながら、子育ても仕事もチャレンジしてくださいね。

 

 

──この記事を書いた人
ライター/清祐 智絵
大分県大分市在住。媒体を問わずさまざまなジャンルの取材・執筆活動を行う。一児の母。インタビューを通じて、ソラマドの家のオリジナリティあふれる家づくりで生まれたエピソードや、それぞれの家族の暮らし方の取材をとおして「ソラマドに住む」人たちのストーリーを綴っている。

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