philosophyソラマド的考え方

2023.10.8 < Blog > 秋なので、競合(コンペ)案件について/野生の証明

皆さんこんにちは。

ソラマドの造士です。

 

朝晩、ひんやりのシーズン到来ですね。

弊社スタッフの森山は、最近毎朝寝坊だそうです。

お布団が気持ちよくて、出られないんだそうです。

秋深し、夢の中では、芋蒸し、、、。

 

 

さて、そんな初秋の今日この頃ですが、ソラマド大分モデルハウスの裏には公園があります。

 

その公園で、最近ですが近所の保育園の子どもたちが運動会の練習をしています。

決して負けられない熾烈な戦いが繰り広げられています。

ま、そんなまだまだ野生感が消えない、人間になりつつある子供たちの熾烈な戦いの声も、オジサン的にはただただ耳に心地よい可愛い声にしか聞こえないのですが。

 

そんな可愛い声たちを聴きながら、最近気になったコトを書きたいと思います。

 

 

それは、先日あるお客さまとモデルハウスでお話ししてた時に、フトその方が漏らした呟きのような一言。

 

「(住宅会社さんを)何を決め手として選んだら良いのでしょうかね、、、」

 

そうですよね。

 

千差万別的でありながら、そんなに極端な優劣があるわけでも無い層の住宅会社さんを横断的に見て回ったら、「何を決め手に、、」と感じる気持ちは非常にわかります。

 

ちなみに、その方はソラマドも含めて3社の住宅会社さんを最終候補として検討されていましたし、早い段階からそのような状況だということも正直におっしゃって頂いていたので、ある意味とても信頼して打合せを進めることが出来ている方でした。

 

他社さんはどうか分かりませんが、ソラマドでは競合(コンペ)案件は正直少ないので、あまりズバリと響くような言葉とシーンの訓練が無い僕らにとっては、このような質問はとても良い勉強にもなります。

 

 

そんな、競合する住宅会社さんの具体的な設計内容やコストについては詳しくお聞きしませんでしたが、それぞれ他社さんも自社の特徴を活かした素敵なお家だったのだと想像します。

 

そうなってくると、何を「決め手」として選んだらいいいのか、、わからなくなりますよね。

 

たぶん、検討されていた住宅会社さんは、どこも「ちゃんとした」住宅会社なんだと思います。

そして色々と選んだ住まいへの機能・性能・設備なども、その時々の優れたモノを選んだのだと思います。

 

 

特に近年の住宅業界ではエビデンス(証拠)としての数値を比較検討できる様々な指標があります。

例えば、耐震等級や断熱等級などが代表的な指標になります。

 

そして、これら等級の認証を取るためのベースとして構造材や金物類の量や種類、断熱材メーカーが出している断熱材の種類に応じた熱抵抗値の数値など、それらの積み重ねの結果としての「数値」で比較検討するのが、誰が見ても「わかりやすい」判断基準なのかもしれません。

 

当然ながら、私たちも同じようにそのようなオーダーがあれば、その数値(指標)を取れるように設計や仕様を決めていきます。

 

 

さて、もう一つ数値的な比較検討として分かりやすい数字があります。

 

「コスト」です。

 

これはハッキリと「数字」として比較検討する際に「決め手」のひとつにはなるかと思いますが、全く同じ設計と仕様で建築コストを比較検討することは一般的な住宅会社さんでは現実的には難しいので、どうしてもそのような厳密な比較検討を求めるなら、設計専門の設計事務所と施工専門の建築会社を完全に分けて家づくりを考える必要があると思います。

 

そのような家づくりの進め方は実際にあるのですが、どうしても設計費用などが高額になるかと思います。

 

ちなみに、ソラマドの場合はこの設計専門のチームと施工専門のチームが融合した組織になっていまして、コスト的にはカジュアルに建築家との家づくりにチャレンジして頂ける組織になっています。

 

 

車で例えるなら、ホンダのフィットの新車価格が162万円だとして、車両としてデザインや内燃機関の構造や電気・駆動構造なども全く同じ設計の車をトヨタと日産とスズキで作ったら幾らになるか?の比較検討をする必要があるのですが、現実的には車業界ではそのような「車づくり」は出来ないのが事実です。

 

なので、それぞれ違う住宅会社さんでの違う設計内容のコスト比較は、厳密に言えば正しい「比較」にはならないのかもしれません。

 

なんとなくですが『ホンダのフィットが162万で日産のノートが125万なら、フィットの方がタケ〜なぁ、、、』ぐらいな感じでコスト比較しているのだと思います。

 

ま、住宅業界では「坪単価」なる謎のキーワードをコストの比較基準にしたりするのですが、これを自動車業界にも適用させてみたらオモシロイかもですね。

 

車体価格を車内面積で割って、出た数字の低さを売りにする的な。

 

そう考えると、フェラーリなんかアホみたいな数字になるんでしょうねw

 

 

さて、話は逸れましたが他にも様々な比較検討の指標があるかと思います。そして、それらの何を基準にして選ぶべきなのか?

 

それは、正直私にも分かりません。

なぜかというと、多分それぞれの価値観の問題だからなんだと思います。

でも、そこにフォーカスし過ぎると「売り手」が「売りにくく」なるんだと思います。

むしろ、近年の住宅業界では商品として「売りやすく」「選ばせる」ために様々な指標が作られてる気さえします。

 

ですが、そんな現代住宅業界へのアンチテーゼとして、ひとつ私から提案したい選択基準があります。

 

 

シーンは戻りますが、先ほどのそんなお客さまからのご質問というか、呟きに対して、正解は無いのかもしれませんが、その時に私なりの考えをお伝えしました。

 

それは「野生」の感覚。

生き物としての感性です。

 

「何を決め手として選んだらいいのだろう、、、」

 

 

そのお客さまに対して返した、私の言葉は以下の内容だったと思います。

 

『いろんな比較検討基準はあると思うけど、もうお二人は家をつくろうか、なんて考えれるぐらいの充分にオトナで、今までの人生で培ってきた自分にとっての大事な価値観は既に完成してると思うんです。いろんなシーンでの好きも嫌いもある程度もう決まってるじゃないですか。やっぱり一番大切にしてほしいのはこのモデルハウスで感じる言葉にならない感覚なんです。何か説明を受けて知る知識で比較するんじゃなくて、今まで培ってきた自分が持ってる感性を信じてみるのも、これからは大事な感覚だと思いますよ。数字で比較できることよりも野生の感覚で「きもちいいな」「ラクだな」「おちつくな」「たのしいな」「ワクワクするな」、、、そんな誰とも比較できない自分自身の今まで生きてきた「生き様」を基準にした野生の本能で、自分にとってどうなのか?で選んでみたら良いんじゃないの?』でした。

 

 

皆さんが、これを読んでどう感じるのか?も文字という言語能力を持つ人間だから感じれる「野生の本能」なのかもしれません。

 

ちなみに、では、そのお客さまは結果としてどこの住宅会社を選んだのか、、、?

 

後にご主人から頂いた言葉は『あらためて、ソラマドで建てたいのでよろしくお願いします』でした。

 

ちなみにご主人がおっしゃってたソラマドに感じる「野生の本能」の言葉は、、、

 

『なんか懐かしくてずっと居たくなる、、』でした。

 

素敵な「野生の本能」、、ありがとう。

そして、こちらこそ引き続きヨロシク!お願いします。

 

さてと、連休ラストは高倉健と薬師丸ひろ子の角川映画「野生の証明」でも観ようかな、、。

 

 

てか、さすが角川映画の劇場予告、、、本編のネタバレしすぎやろ。

さすが、角川春樹。

出し惜しみしない男やな。

 

さてと、今夜はラグビーワールドカップ「日本 VS アルゼンチン」戦ですね。

これまた絶対に負けられない、熾烈な戦いになるでしょう。

 

皆さんも「野生の男たち」である両軍勇姿の目撃者になってみませんか?

ちなみに、戦いが終わればラグビーは「敵味方の分け隔てが無くなる」という意味の「ノーサイド!」という言葉で終了します。

良い言葉ですよね。

 

日本代表、野獣になれ!

なんつって👍

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